Marshall Jefferson (前編)


Marshall Jefferson (September 19th 1959~)

80年代前半、警察官の父と教師の母に育てられ大学生になった彼は
郵便局のバイトでせっせとお金をためていました。だいぶ余裕がでた頃、
ギタリストの友人が楽器屋へ行くのにつきあいます。

店員
「いらっしゃい!これはシーケンサーといってね、キーボードが
 弾けない人でもプロみたいに演奏できるんですよ。」

Marshall Jefferson
「マジかよ、やり方知らなくても音楽が作れるだと?すげえ!
 俺もスティービーワンダーみたいになれるのかよ!!」

友人
「バカ言ってんなよ、売りたいから適当言ってるに決まってんだろ」

店員
「さあさあ、シーケンサーを買ったらキーボードも買わなくちゃ。
 ミキサーも欲しくないかい?あとTB-303っていうのもあってね…」

彼は友人に馬鹿にされつつも、約百万円もの大金で一式を揃えます。
2日後には彼の最初の作品ができあがりました。


Virgo - Free Yourself (1985 Release 1986)

「Jamie Principleはエモーショナルで複雑な曲だったから、俺には
 まだ曲作りなんて早いと思っていた。だけどJesse Saundersは
 俺の作ってるビートトラックスと大差ないつくりだった。
 これなら、俺だってできると思ったね。

 曲作りをはじめて、Music Boxはゲイばかりなので行かなくなった。
 若い女の子をゲットするため、他のクラブに行き始めたんだ。
 しばらくして友人のSleezy DがMusic Boxに行くと、俺の作った曲が
 Ron Hardyにプレイされているって言うじゃないか。」


Sleezy D - I've lost control (1985 Release 1987)

彼は大学を中退し、曲作りに没頭しはじめました。
Jamie PrincipleがFrankie Knuclesに曲を提供したように、
彼の曲はRon Hardyがテープでヘビープレイ。いよいよ次は
レコード作りに取り掛かります。彼は父親がレーベルをやっている
Vince Lawrenceにレコーディングを教えてもらうことにしました。

「俺たちが右も左もわからないころ、あいつだけはハウスなんて
 誰でもクソ簡単に作れることを知ってたんだ。半年の間一緒に
 スタジオにいたけど、『キーボードが汚れてると音が悪い』
 とか難しいことを言ってDX7を部品交換に出したもんだから
 このアルバムはリズムトラックのアルバムになってしまった。
 
 JesseとVinceはみんながハウスのレコードを出してしまうのを
 恐れていたんだろうね。自分たちだけが儲かりたかった。」
 


Virgo - Go Wild Rythm Trax (1985)

そうして苦労の末できあがった彼の初アルバム。
レーベルには彼のあだ名「Virgo(乙女座)」と
大きくサインをして、さあラリーシャーマンのプレス工場へ。

virgo.jpeg

できあがったレコードには、ちゃっかり
"Produced by Vince Lawrence"と書き足されていた。
彼はすっかりやる気をなくし、音楽を辞めようと思っていました。

※http://www.deephousepage.com
※http://ultraastrum.blogspot.jp/
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント
ヒップハウスの世界へようこそ
月別アーカイブ