Mark Imperial (シカゴ)

Mark Imperialはシカゴ郊外のDJ / アーティスト。
80年代前半、DJに合わせて口パクやダンスなど
お客さんを巻き込んだ演出で人気でした。


左下の緑マーク、イリノイ州ボーリングブルック地区です。


大阪でいうと関西国際空港の先、海上です。



Mark Imperial - J'adore Danser (1985)
HotMix5クルーにかわいがられていた彼は早くから曲作りをします。
こちらはRalphi Rosarioと作った曲。ハウス黎明期だったこともあり
大ヒットし、自身のレーベルHouse Nationをはじめました。



No Name – Jason's Revenge (1986)
まだ歌モノ中心の初期ハウスで異質な作品。
デトロイトのDJ Electrifying Mojoがプレイしたことで有名になり
Derrick Mayは影響を受けた曲のひとつにあげています。

2年後の1988年、彼はいち早くDerrick Mayの才能を認め
はじめてのスタジオに誘います。Kevin Saundersonとも
交流があり、デトロイトテクノの誕生に貢献しました。



Mark Imperial & Dennis Ramirez ‎– Rock This House (1987)
曲の後に謎の逆回転メッセージがあり、逆再生すると
"Hey Dude, why you spinning this record backwards,
 I ain't saying' anything important."
(おい、なに逆再生してるんだよ、大事なことなんか言わねえよ)
という内容。たけしの挑戦状っぽい。



Mark Imperial & Co. ‎– She Ain't Nuthin' But A Hoe (1988)
シンプルすぎるスカスカなアシッド。303の垂れ流しではなく
ボイスとの隙間が絶妙で、かえって今風に聴こえますね。
2012年にSLOW TO SPEAKによるエディットもリリースされました。


Laurent X ‎– Machines (1988)
アシッドハウスの名曲!87年"Freedom"をヒットさせた
The ChildrenのメンバーVinnie Divineとのユニット。
この曲は同じくメンバーだったAdonisから借りたTB-303で作られました。



Laurent X - It's Magic (1989)
ディスコ調の陽気なヒップハウス。ファンキーでカッコイイです。
いろんな曲調で器用にやりますね。



Mark Imperial & Co. – The Love I Lost (1988)
最大のヒット曲となったガラージハウス。
TRAXやDance Maniaで活動したKevin Irvingがボーカル、
Mike "Hitman" WilsonがMixを担当。


その後、彼は企業コンサルタントやマーケティング
ウェディングプランナーや著書の執筆、DJのためのフライヤー作り
など事業を精力的に行いました。キックボクシングや空手も黒帯。
音楽の方は2001年に一度復活しています。
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Neal Howard (シカゴ)

Neal Howardはシカゴのアーティスト。
シカゴから西北西へ約135kmのロックフォード生まれ。
高校卒業後にシカゴへ引っ越し、 Terry "Housemaster" Baldwin
と出会って音楽活動をはじめます。


Rhythim Is Rhythim - Nude Photo (1987)

Neal Howard
「R&Bや初期のヒップホップ、それにHotMix5でハウスを聴いて育った。
 ロックフォードには黒人音楽のラジオ局がなかったので、みんな
 テレビからラジオにケーブルを繋いでシカゴの局を受信していたんだ。

 学校や知り合いのバンド活動でピアノやドラムをかじってたんで、
 基本的な音楽理論はそこで身につけた。俺は何の楽器も持ってなかったけど
 リズムマシンやシンセを周りから借りられるいい環境だった。」



Neal Howard - To Be Or Not To Be (Bad Boy Bill Mix) (1988)

 「友人のDave Merrittを通じてシカゴのアーティストと知り合えた。
 当時のシカゴはメインストリームからアンダーグラウンドまで、われ先にと
 自分のレコードを出していた時期でね。ラジオやクラブには困らないし
 短期間に新しいジャンルが次々生まれるエキサイティングな環境だった。

 Terry "Housemaster" Baldwinは顔の広いやつだった。彼のおかげで
 俺のデビューシングルはBad Boy Bill、 Derrick May、 Kevin Saundersonが
 参加することになったんだ。ものすごいデビューシングルだよね(笑)」



Neal Howard - To Be Or Not To Be (Mayday Mix) (1988)

 「"Strings Of Life"をリリースしたばかりのDerrickを空港まで迎えにいって
 車の中で発売前の"It Is What It Is"を聴かせてもらった。
 俺は彼の曲をあからさまにパクってたんで、MIXを頼めるのは願ったりだった。
 Kevinを迎えに行ったときは一緒にBrake Baxterがいたし、恵まれてたよ。」


Dance Mania Presents Future Sounds Of Chicago (1988)
Dance ManiaがTerry "Housemaster" Baldwinのレーベル
Future Soundと合同で出したアルバム。上記の曲が入っています。



Neal Howard ‎– Indulge (1990)

 「TerryはKevinやDerrickを通じてNetwork Records (UK) の
 Neil Rushtonと知り合いライセンスを結んだんだ。
 シカゴとデトロイトを合わせた音楽を作ろうとは思ってなくて、
 俺はテクノのつもりだったね。」

---あなたの音楽はテックハウスのプロトタイプとされ、また
  セカンド・サマー・オブ・ラブやUKアシッドの象徴として
  世界中に影響を与え、多数のコンピやTOP25に選ばれましたね。

 「本当にそんなことになってるの?!コンピはあまり把握していないし、
 当時もTerryと一緒にUKツアーへ行く計画がだめになったりで
 状況を知らなかったんだ。ありがとう。いまだに私の曲の思い出を
 語ってきてくれる人がいるなんてありがたい話だよ。」


Rephlex Presents The Best Of Future Sound Records (1994)
Richard D. JamesのレーベルRephlexから発売された
Future Soundのコンピ。オリジナルの発売から6年後の
一番みんなが聴かなくなった頃じゃないでしょうか。さすが。



Silk Tymes Leather - New Jack Thang (Kick Ass Mix) (1990)
Mike "Hitman" Wilsonと一緒にリミックスしたヒップハウス。
彼はMikeと数曲を手がけたのち音楽活動をやめ、故郷に帰ります。
その後はスタジオを設けてDJ活動を行っています。

 「古いアーティストのことは詳しいけど、それよりいい若手を見つけたい。
 新しい曲でいいのがあったら必ず買うようにしてるんだ。」


※Disco's Revenge - EXCLUSIVE:
 Interview with Chicago Techno & House Legend NEAL HOWARD

DJ Pierre (シカゴ)


DJ Pierre (Nathaniel Pierre Jones) はシカゴのDJ/プロデューサー。

彼は最初Hot Mix 5のようにNat "Jammin" Jonesという名前で
活動を開始。何千枚もフライヤーを刷って告知しましたが
前のDJが針を折ってしまいパーティー自体が中止に。
ひどいブーイングを受け、次ができなくなったので
本名のPierreで活動することになりました。

アシッドハウスやWild Pitchスタイルの生みの親として有名です。
今回は彼の特徴的なワル声ボイス物を見てみましょう。



Phuture - Your Only Friend (1987)
Acid TraxのB面に収録。

 コカインは言う
 おれは何でもできる
 おまえを泣かすことができる
 おまえを殺すことができる
 おまえを盗むことができる
 おまえと戦うことができる
 おまえに死んでもらうことも
 最後には
 俺がおまえのたったひとりの友達になってあげよう

コカインですべてを失い、死んでしまうことを歌った
アンチドラッグソング。1986年の Sleezy D. – I've Lost Control
と同じく、バッドトリップを表現しています。
しかし彼自身はドラッグはやらず、酒すら飲まないそうです。



Phortune ‎– Can You Feel The Bass (1988)
「ベースたまんねえ!踊れる!」という歌詞。
90年代にDJ HellがX-MIXで使用したため有名になりました。
強烈なベースと太いボイスがクラブに映えます。



Phuture - The Creator (1988)
TB-303をアシッドベースと奇妙な上物の二通りに使い
Spankyによる歌も入るかっこいいハウス。(ワル声も彼)
「アシッドハウス」というボイスに303の適当な
ピヨーンてフレーズだけになるところすごい作りですね。
UKのJack Traxからリリース。



Phuture - We are Phuture (1988)
Darrel Lewisの演歌みたいなボーカルに
重いリズム、きつめの303を合わせたクラブヒット曲。
MixはMike "Hitman" Wilsonが担当しました。



Phortune - You Wanna Party (1988)
ワル声とチビッ子ボイスの夢の共演!
Hot Mix 5のB面に収録。ワル声のリリースは
コンピだけで聴けることが多いのですが、ボツ曲なのかな?



Phortune - House Rights (Fight For It) (1989)
土地やハウスプロデューサーの名前を
○○'s HOUSEといい続けています。前の年にMr.Leeが
各国の地名を言ってヒットしたからでしょうか。コンピのみに収録。



Pierre's Phantasy Club - Summertime (1989)
Bad Boy Billとの曲にも参加したTerrell Dunbarがラップ。
A面は普通の歌モノで、B面はJIVEの意向か
このようなヒップハウスになりました。



M & M – Get Off Your Butt (1989)
Wee Papa Girl Rapparsみたいな女性二人組の
かけあいラップ。UKのコンピに収録されました。



DJ Pierre ‎– Time & Time Again (1990)
たぶん同じ二人だと思うのですが、ジャケに写真まで
掲載されているのにラッパーの情報は全くありません。
ブレイクビーツの間を生かしたかっこいいヒップハウス。


海外の無断コンピリリースでお金が入りにくくなった
シカゴのアーティストは90年代に入りシカゴを離れます。
彼はニューヨークのレーベルStrictly RhythmのA&Rになりました。
この当時の活躍は日本でも1994年にavexから出たベストで聴けます。


DJ Pierre: Crossfadr’s Exclusive Interview with the Acid House Pioneer
What Kind of House Party Is This?

ヒップハウスの世界へようこそ
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