Todd Terry (ニューヨーク)

もともとBボーイだったアーマンド・ヴァン・ヘルデンが
ハウスに傾倒したのは、トッド・テリーのアグレッシヴな
カット&ペイストというスタイルへの憧れ、そしてジャングル・ブラザーズ、
タイリー(Tyree)やファスト・エディ(Fast Eddie)等アーティスト達により
台頭した80年代後半におけるヒップ・ハウスへの情熱がきっかけだった。

(K.S.R Corp. Armand Van Heldenより)

 
Todd Terry (1967.4.18~)はブルックリン生まれのハウスプロデューサー。
ヒップホップを大量に生み出した、治安の悪い地域の有名ギャングでした。

「小さい頃の夢は、自分の縄張りを支配することだった。
 そういう風に育てられたのさ。その縄張りのリーダーになって、みんな
 自分に従うか、自分より強い奴が出てきたら殺すっていう考えだったね。
 (中略)
 でも、もちろんそんなに物事は上手く行かないんだ。
 危険信号を受け取るまでは分からないことだけどね。
 そんな考え方は正しくないし、筋が通ってないんだ。」

 (Higher Frequency:Todd Terry interviewより)

成功するために犯罪より音楽を選んだ彼は
サンプリングを多用したヒップホップ風ハウスを生み出しました。


Royal House - Party People (1987)
Marshall Jefferson "The House Music Anthem (Move Your Body)"
のトラックに、Africa Bambaataaの声をサンプリング。
細かく切って徹底的に繰り返すボイスがシカゴっぽい。



Royal House - Can You Party (1988)
同じトラックを使い、多くのサンプルに置き換えたもの。
彼の得意な省エネ作曲法が始まります。ほぼ同じリズムで
どんどんヒットさせるという珍しいケースです。

主にヒップホップのアーティストに愛用された
当時できたてのサンプラー AKAI MPC60を使用。
モノラル最大13.1秒のサンプリングで頑張りました。


The Jacksons - Can You Feel it (1981)
タイトルから「Can You Party!」と思いきや実は「Can You Feel it」
ライブの始まりにあおってる聖火ランナーみたいな人の声なんですね。



Jungle Brothers - I'll House You (1988)
三たび同じトラックで発売。この曲はシカゴと並んでヒップハウスの代表曲。
DJ MIZUTA氏やDJ TASAKA氏などハウス~テクノDJに大人気です。

最後に入っている女性の声「This Is A Blank Formatted Diskette」は
Ensoniqのサンプラー、Mirageに入っている警告ボイス。



D.M.S. Featuring Von Black ‎– Don't Stop It (1991)
いつものリズムでカット&ペースト。彼の曲はフリースタイル調の
トラックに一部分だけ印象的なシンセのフレーズやサンプルを入れ、
その部分がいつまでも耳に残るものが多いです。
Swan Lake、Orange Lemon、Black Riotなど名義もいろいろ。



2 House ‎– Go Techno (1992)
私のイチオシ、Tony Humphriesとのプロジェクトで
当時の雑誌に「KLFのできそこない」と書かれた下世話なヒップハウス!
T・E・C・H・N・O、テクノ!テクノ!イエー!
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