Rockin' House

あの使いにくさをローランドの開発者も認める筋金入りのTB-303を
ちょいとカルチャーしに来た10代後半の女の子が使いこなせるわけもない。
(中略)こうしてTB-303は廃品種となり、大量の不良在庫を抱えた社員達は
泣く泣くそれらを夢の島まで捨てに行ったそうである。

(おとなのためのアナログシンセ秘密基地計画 悲しみのTB-303より)

Rockin' Houseはシカゴ・サウスサイドのレーベル。
オーナーのRodney Bakerrは Jimi Hendrixを聴いて育ち、専門学校で
絵画と電子音楽を学びました。パンクとニューウェーブに出会った彼は
Bad Brains, Talking Heads, Siouxsie & The Banshees, The Normal
を好み、自分でもバンド「Strange Circuits」を結成。

やがて専門学校の先生になったある日、学生がハウスを聴いていました。
「すごい音楽だ!これなら俺でも出来る。よし、レーベルだ!」
思い立って即行動の彼は、さっそく生徒にリリースさせます。

Terrance Woodard - Jack The Box (1987)
サウスサイドの専門学校生レベル高い!

彼はレーベルのアーティストにレンタルスタジオを無料開放しました。
自由に出入りさせ、週に一度訪れては良いものを選び、進行。
スタジオのお金を払って、週末には完成したものを聴きにくるのです。
(データ管理が適当だったためにVideo Crashが盗作されましたが…)


黄色(黒点なし)がレーベル、紫がスタジオの場所。


柏原からハーベストの丘へ遊びにいく感じ。


Kenny K Collins - Beat My House (1987)
Laurent Garnierもプレイした風呂の鼻歌風ゆったりボーカル。
アシッドをTB-303のことではなく、エフェクトと捉えているのがいいですね。

彼は宣伝の一環として、1987年発行のローランド・ドラムマシン大辞典
という本にリズムパターンを投稿。シカゴで行われた楽器屋向け展示会では
ローランドブースを訪れ、TRシリーズがいかに流行っているかを語りました。
しかしローランドの社員は、ハウスを知らなかったのです。

さっそくローランドは社員をシカゴへ派遣。レーベルのアーティストに
取材を申し込み、ハウスの作成現場を見せてもらいました。
そして彼にTR-808とTR-909のリズムパターンを依頼したのでした。


Rodney bakerr & the rocking house chicago mob - pump the bass (1989)
スピード感あるアシッドハウス。B面にヒップハウスもあり。


今でも、彼はギターを弾き、専門学校で芸術を教えています。
学生たちは今、JUKEやGhettotech、Footworkに夢中です。

Bakerr
「Footworkはクラブがなくても、コミュニティで根強い人気がある。
 うちの学校でも、ダンスバトルをしたチームを知っているよ。」

その学生はEddie“Pause Eddie”Martin
あのFootworKINGzのメンバーです。
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